(1)蓮台寺(山陽小野田市との境界のあたりの山の頂)縁起
●景行天皇の12年(82)に九州の熊襲がそむいて天皇自ら筑紫へ行幸の際、この山中からにわかに水が湧き出し、その跡が池となって白蓮を生じたとの奏上により白蓮山の号を賜る。

●成務天皇(131〜190)の代に、この山を蓮台と称する。

●花山天皇の寛和2年(986)、筑紫へ派遣された勅使が、帰途豊浦の沖で強風にあって船が危機にさらされた時、この山から光輪が輝き出して風波が静まって無事都に帰り着くことが出来た。このことにより天皇は自ら十一面観音像を彫り寺堂を建立、白蓮山蓮台寺の号を賜る。(花山天皇が開基)

(2)下関市文化財指定第1号・第2号(昭和44年6月13日)
●蓮台寺の木造十一面観音坐像
  藤原時代の特色を備えているのが作域は地方作。像高91cm、樟材の一木造りで彩色、水晶の白毫。

●永和4年(1378)銘の銅製鰐口(直径32.4cm)
  「広く一般に兵事の憂なく、豊年の楽があるように」という祈りを込めての奉納であった。
  願主は藤原光長の客人国弘という人物で、蓮台寺十一面観音の堂前に架けられていたものである。